残り一カ月、ついに目標金額本当にあと僅かです。 ハイパースナックサザナミ銀座店、クラウドファンディング達成率98%! 多くの方に支持して頂き、本当に感謝しております! 引き続き頑張ってやっていきたいと思います。 目指せ200%!!! #CAMPFIREチャレンジ #CAMPFIRE #クラウドファンディング #スナック #ハイパースナック #ハイパースナックサザナミ #時代はスナック #銀座 #拡散希望 https://camp-fire.jp/projects/view/68772...

さざなみさんが酔っぱらってまーす! ずっとゆらゆらリズム踏んでまーす笑 なみさん2号店に向けて奮闘中! 私はゲームセンターでVR酔い! ひゃーーー 今日は暑いね!もう夏ですね! お酒飲もうー!! ハイパースナックさざなみ...

「銀座オープンまで」 ④〈銀座デビュー!シナトラは特別なお酒〉 「T社長の紹介で参りました、ぜひ宜しくお願い致します」 T社長から頂いた名刺を渡し、軽い挨拶を済ますと会員制の重い響きとは真逆のとても親切で接しやすいYさんが名店Cの店内へ案内してくれました。 名店Cは銀座地区で元々キャバレーを経営していた老舗だが今はレストラン・バーといった業態になっているようでした。本格的な食事から軽食、お酒は豊富な種類で何よりサーブしてくれる女性スタッフたちが美女揃い、こういう業態東京の他の地域には見られないですよね。 「Tさんお元気でしたか?」
Yさんはニッコリとした笑顔で話しかけてきました。 「ええ、というかつい先日渋谷の寿司屋で隣の席に座って盛り上がって飲んだというだけの縁でして…」 わたしはバツが悪そうに答える、いったいそんな軽い縁だけで銀座で数十年続く名店に来てしまって大丈夫だったのだろうか?少し不安を抱えていました。 「大丈夫ですよ、T社長の人を見る目はすごいですからね、拝見させて頂いた名刺にも自筆で『よろしく』とありましたし、今日は遠慮なく飲んでいって下さい」
Yさんはまるで親戚のおじさんのように優しい雰囲気で歓迎してくれました。 「なるほど、銀座に出店ですか…」 ビールを2杯、とても品の良い赤ワインを1杯飲んで酔いがまわって話はいよいよ本題に。 「そうなんです、八丁目に感じの良い物件がありまして、そこでお店をやりたいものの、いまいち銀座という土地に縁故がなくて自信がないんですよ、だいたい銀座で飲むというのも実は今日が初めてでして、今日が銀座デビューと言う次第でして…」 藁をもつかむ思いである。 「確かに銀座は難しい地域とも言われていますが、入り込んでしまえばこんなに温かい街はありませんよ、奥ゆかしくて良い街ですよ。それに縁がない縁がないとおっしゃいますが、もう既に縁なら今日できたじゃないですか?私は町田さんのお店完成したらぜひとも行きますよ、少なくともこの銀座であなたの味方は私一人はいる、銀座デビューのお店にうちを選んで頂いてありがとうございます…」 Yさんの心強い言葉が響く、こんなにも人として大切にされる接客を他の街で受けたことがなかったわたしの気持ちは強く、そして固くなっていった。
よし、人を大切にする温かいこの街で一勝負してみようじゃないか!古き良き銀座のスタイルを勉強させてもらおう! いつの間にかYさんからのサービスで出てきたジャックダニエルのシナトラセレクションのウィスキーが深い酔いを誘い、わたしの決意を固める勢いをつけてくれました。 この日からジャックダニエル、シナトラセレクションはわたしの中で特別なお酒になりました、ありがとうございますYさん。 「銀座オープンまで」⑤〈背中を押してくれる強いチカラ〉 「俺もう38だよ、いい加減奢らせてよ母さん」 とある百貨店の飲食フロアにある鰻屋はいつも母と会うタイミングで来てしまうのです。 「いいの、いいの、私はね幾つになってもあんたの親なんだから、勝手だろうけど奢りたいの、遠慮せずに松(特上)頼みなさいよ」 終戦の年生まれの母は同世代と比べると随分と若く、エネルギッシュです。 「いいよ、梅(並)で、今度俺が奢る時は母さん松食べてね」 松竹梅、どんなランクのものでも家族と、とくに母親と食べるものは何でも美味しいですよね。 「それで、話ってなに?」 うな重を食べ終わった後、母は切り出してきました。 「うん、実は新しいお店、もう一軒出そうと思っててさ…」 食後の緑茶の香りが実に良い、随分と高い茶葉を使っている、わたしはそう思いながら返しました。 「どこに?また渋谷?」 母も緑茶をすすりながら返してきました。 「いや、それが銀座なんだよ」 わたしは自信なく言いました。 一瞬の沈黙、店内で流れている薄いクラシックのBGMがやけに目立ちました。 母はもしかしたら反対するかもしれない、そんな不安もわたしの中にはありました。 「あら、いいじゃない銀座、銀座あたし大好きよ」 思いもかけない肯定的な母の反応にわたしは拍子抜けしてしまいました。 「でも、母さん、俺銀座には何もコネも土地勘もないんだよ、賛成してくれるのは嬉しいけどさ…」 まだ自信がないわたしはグズる幼子のように見えたかもしれません。 「だって、あんたやりたいんでしょ?新しいお店、銀座だろうがニューヨークだろうが、ロンドンだろうがパリだろうが、やりたいならやったらいい、あんたの好きなようになさい」 放り投げるような言葉ではないのは母の目を見ればわかりました、母の目は強い意志を持っていました、母は私の事を信じて応援してくれているのです。
こんなに自分の事を信じてくれる人は他にいない、わたしは強く思いました。 母は13年前に最愛の連れ合いである父を亡くして、介護疲れや、父を亡くしたショックからしばらく元気がない時期が続いたのですが、ここ数年は元気を取り戻して前向きに生きていました、彼女本来の元気の良さ、前向きで強く、何事も肯定的に解決していく、そんなパワーが溢れていました。 母を駅まで送って改札前で別れ際、なぜかわたしは恥ずかしさを脱ぎ捨てて母を抱擁しました。
小さく老いた身体ではありますが、エネルギッシュで前向きに努力できるこの人のDNAが自分にも流れているのなら、新しいチャレンジもきっと頑張れるんじゃないか?そんなロジカルを越えたチカラを感じたのです、そのチカラは春の温かさよりも温かく、柔らかいがしっかりとしたもので自分自身を鼓舞する強いものでした。 背中を押してくれる強いチカラを母から頂いたわたしはついに自信を持って銀座出店に乗り出しました。 こうしてわたしの銀座出店の歩みは始まりました。 未開の土地、銀座での新しいチャレンジは勿論不安もありますが前向きに、銀座という土地の古き良き部分を勉強するつもりで進んで参りたいと思います。 この短い期間で出逢った人たち、改めてチャレンジする勇気や自信を与えてくれた全ての人たちに感謝しております! ...

今スナックが面白い!メディアにとりあげて頂きました~!時代はスナック! #スナック #ハイパースナック #ハイパースナックサザナミ #渋谷 #銀座 #dj #クラブ #クラウドファンディング #CAMPFIRE #pointed http://pointed.jp/2018/05/09/hypersnack-sazanami-interview/ ...

①〈話題の店をオープンさせたものの…〉 渋谷で成功事例のあった新時代の新スペース、「人」と「出会い」がテーマのハイパースナックの2号店を出したい、そんな思いは実は渋谷1号店をオープンさせて数ヶ月で考えはじめていました。
ハイパースナックサザナミ(渋谷)はオープンしてすぐに満席でお客様の入店をお断りするような状態が続き、今も繁盛店で週末には何組もお客様をお断りするような状態が続いております。
その度に「ああ、こんな時2号店がどこかにあったなら」と考えるようになったのです。 ハイパースナックサザナミ(渋谷)をオープンさせ半年が経った頃、わたしはほぼ平日の昼を不動産屋巡り、飲食店向けの出店セミナー、出店目標地の実地調査等に費やしていました。
出店目標地は渋谷近辺、恵比寿や三茶、富ヶ谷や原宿、青山に池尻、時には新宿や代々木、中野や笹塚、下北沢に吉祥寺、物件の内見だけでもおよそこの1年半で30物件ほど、物件情報のやりとりは100を超えました。
特に渋谷地区は重点的に問い合わせし研究もしましたが、流石に人気地区のため物件自体があまり出てこない、そして出てきたとしても条件や家賃面が高コスト過ぎて長い目で見た経営ができない物件ばかりで手を付けることができずにいました。 そんな時、仲良くしていた不動産業者から携帯電話に連絡が入ります。
「町田さん、渋谷近辺じゃないけど、東京の東側、銀座はどうですか?」
東京の東側?しかも銀座?今まで着眼していなかった地域でもありますし、渋谷を根城に二十年近くやってきた自分が銀座なんて果たして通じるのだろうか?そんな不安もよぎりました。
お客さんを渋谷店から流すこともしにくいし、可能性としては本当に低いだろうなと思いました。 「町田さん、ここは良い物件です、前のテナントさんも儲かってないから出るんじゃなくて高齢による引退なんですよ、町田さんも、もうすぐ40歳、そろそろ銀座、大人の街、いいんじゃないですか~?」
不動産の営業さんっていうのは実に乗せるのがうまい、わたしはまったくその気もないのについ乗せられ内見を約束してしまいました。 渋谷に話題のお店をオープンさせ繁盛店に成長させたものの、満席による新規お客様の機会損失、狭いお店が故の問題点、次の展開に迷っていたわたしは散歩気分で銀座の物件の内見に出かけることにしました。 ②〈出逢っちゃったな…魅力的な物件というやつに〉 正直わたしは銀座という街をまったく知らなかったのです、十代から遊ぶのは渋谷と相場は決まっていました。当時はストリートカルチャーや90年代のエネルギッシュな若者文化の全てが渋谷に集まっていました。わたしはそんな時代にDJとしてデビューし渋谷のカルチャーを支える側として渋谷で遊び、渋谷で働き、渋谷に住んでいました。
渋谷で一日過ごせと言われれば、「喜んで~、なんなりに~」と言えるのですが、じゃあ銀座で一日過ごせと言われたら皆目どうしてよいのか分かりません。 「町田さん、ここは本当にオススメ、これ絶対すぐ決まっちゃうよ」
待ち合わせした不動産業者さんは以前もう既に5回くらい内見に付き合ってもらい、友達のような感覚でありながらもなかなかの営業上手でどうやらこの物件をわたしに決めて貰いたい様子のようでした。 どれどれ、まあこっちは散歩気分で来ただけですがね…、そんな気分でわたしは物件の扉を開けました。
扉を開けた瞬間、長く人が大切に使っていた家のような匂いがしました。
祖母の住んでいた昭和建築の家のような、古いが世話が行き届いている、そんな懐かしさを秘めた匂い。
埃やカビの匂いではなく、長く使った木材の匂い、それを丁寧にケアして使っている「雰囲気」が匂いとして、わたしの脳裏を刺激したのです。 物件の細部を見るまでもなく、ここは良い「場所」だな、というわたしの直感が働き出しました。
綺麗に使われているキッチン、カウンター、グラス棚、その全てが古いながらに輝きを放っている、トイレも申し分ない、冷暖房も正常動作、照明や内装も昭和後期の雰囲気を持っていて、これは逆に今の時代に新鮮で良い。
確かにビルは古いが銀座の八丁目ということもあり家賃等、周辺費用はまずまずでありますが、この物件を居抜きで使うことの価値はなかなかにありそう、とわたしは思いました。
なにせ「居心地」というやつが抜群に良い、郷愁感に近い安心感のようなものが呼び起こされる、そんなマジックを持つ物件でした。
シンプルに言うと「魅力的な物件」です。
魅力的な物件、つまり是が非でも欲しい空間ということです、何十件も内見をして、やっと出会えた、やっと巡り会えた、そんな気がしたのです。
帰り道の銀座線の中、赤坂見附あたりで、わたしはついつい独り言を言ってしまいました。
「出逢っちゃったな…魅力的な物件というやつに」   ③〈寿司屋にて…これが縁というやつか〉 「そう、その先週見てきた魅力的な物件ってのがなにせ銀座でさ~、いや~参ったよ…」
急に相談に呼び出したのにも関わらず、よく行く渋谷の寿司屋に足を運んできてくれたのは女友だちのAちゃんでした。 「でも、サザナミさん、本当は渋谷もうそろそろ一旦離れて新しいチャレンジしたいって思ってるんでしょ?」 アパレルで働くAちゃんはセンス良い洋服を着てセンスよく本当の事を言ってくれる、実に素敵な女性です(エンガワが大好きで4貫食べたのにはビックリしましたが)。 確かに20年近く渋谷に根をおろしている自分が最近、新しい土地で新しいチャレンジをしたがっているのは仲が良い人なら筒抜けだったかもしれません。
渋谷がダメ、渋谷が嫌いというわけではありません、多分、自分が変わっただけなのかもしれません…、単純に年齢なのか、お店をやりだしてなのか、2年弱前にスナックを出してからなのか…。 しかし、だからと言って銀座はあまりに土地勘もコネクションもなく自分のような者が行って通じるものか?不安しか無いですよね。
不安が故にビールがすすみ、3杯目のビールを飲み終えた時、わたしはカウンター席で並び合っている還暦くらいの男性の方の視線が強くなったのを感じました。
一瞬、わたしたちがうるさくお喋りし過ぎたかな、と不安になりながら男性の方に申し訳ないです、という意を含め軽く会釈をすると、男性は急にニコっとなって話しかけてきたのです。 「兄ちゃん、お店やってるんか?ごめんな、盗み聞きする気はなかったんだけどさ。銀座にお店出すんか?」 恰幅の良い還暦くらいの男性はマイボトルの焼酎で水割りを作りながら話しかけてきました。 「はい、銀座に良い魅力的な物件を見つけてしまったんです、でも自分銀座には縁もなくコネも知識もなくて…」 わたしが勢いなく話すと男性は黙って頷いていました。 「確かに銀座は簡単な街じゃない、日本で一番の街だしねぇ…。でも、銀座は本当に良い街だぞ!お店やってる人なら絶対出したい街、銀座でお店を出すって言ったら俺らの時代だったら自慢できるようなことだったんだよ!」 力のある男性の言葉に励まされるも、わたしは弱いトーンで「は~」と相づちを打った。 「よし、じゃあこれ!これを持ってCというお店に行きなさい、そこはYという私の後輩がもう何十年もやってるお店だから、そこでYから銀座のこと聞いたらいい」 男性が差し出したのはご自身の名刺でした、Tという本名、代表取締役という肩書の名刺でした。
彼は名刺の裏に「よろしく」と、それと店の電話番号を胸ポケットにさしていた高価そうなボールペンで書くと再び穏やかな笑顔でニコっとしました。 「それにしても姉ちゃん、エンガワ4貫はちと食いすぎじゃねえか?」 T社長も見事なAちゃんの食べっぷりが気になっていたようで笑顔でツッコんでくれました。
その日は意気投合し結局深夜まで3人で飲み語らったのです。 翌日起きると仕事用のデスクの上にT社長の名刺が鎮座していました。 わたしは名刺の裏のT社長の字を見て
「これが縁というやつか~…」とまたも独り言ちたのです。 https://camp-fire.jp/projects/view/68772 ...